イケメン部 〜第3巻〜


「…っ」



澪和はなんだか、気まずく感じ、俯く。



「…いや、隠していたのが悪かった。……せっかく彼女…なのに」



そんな澪和に御影は恥ずかしそうに声をかけた。


途端に澪和にも恥ずかしさが襲う。



「あっ、あの…、心臓の病気、重いんですか?」



話題を戻そうと、澪和が口を開いた。

すると御影は、



「…そんな心配する程じゃない。ただ、今でもたまに苦しくなって倒れたりはするが…」



窓の外、どこか遠くを眺めるようにして言った。


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