イケメン部 〜第3巻〜
色々抱えて生きてるんだなぁ…
澪和はキュウッと苦しくなった胸を押さえた。
そんな澪和を見て御影は眉をひそめ、
「海空も心臓が痛むのか?…父上に診てもらおう」
立ち上がろうとした。
御影はいつも早とちりをして勘違いをする時がある。
澪和は立とうとする御影を慌てて制止し、ベッドに寝かせた。
「ち、違いますよっ、先輩、ゆっくり寝ててください!」
御影は渋々身体を横にした。
時計を見るともうかなり時間が経っていた。
澪和が帰り支度を始めようとした時ーーー
「待て」
「…っ!」