イケメン部 〜第3巻〜
次の日の部活には、無事に城津も御影も顔を出していた。
御影は、手にお菓子の箱詰めが入った袋を持って、
「…海空、お見舞いありがとう。……父上が渡しておけ、と」
澪和に差し出した。
その光景を見て、西条はムスッとした表情をしながら澪和と御影の間に割入ってきた。
「ストーップ!昨日、海空が部活にいなかったのは、コイツのお見舞いのせい?」
御影を指さして。
澪和は苦笑しながら頷いた。
それを見て更に西条の嫉妬心は高まったようで、ガンッ!と勢いよくパイプ椅子を蹴った。
「おや…、もう諦めたんじゃないのかい?」
暴れだしそうになった西条の腕をグイッと掴んで城津が諭す。
西条はそれを聞いて、短く舌打ちをしてから、