イケメン部 〜第3巻〜
西条の目を見てから少し微笑んだ。

それを聞いた御影は、柄になく焦りの表情を浮かべる。



「…珍し、御影動揺してんじゃねぇか」



西条はニヤニヤしながら御影を見る。

当の御影はというと、西条の言葉など聞こえなかったかのように、澪和の方を向き、ガシッと勢いよく腕を掴んだ。



「ダメだ、一人で行こうとするな」


「…先輩?」



御影の真剣な眼差し。

澪和は首を傾げ、不思議そうに見返す。


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