イケメン部 〜第3巻〜
「…全く、今日も騒がしいねぇ」
やれやれ、と言ったように首を振る城津。
御影と西条のやり取りはどこかコンビみたいだ。
この2人、絶対仲いいのに…
澪和は、うーん…と考え込む。
それに気がついたのか、御影が寄ってきて、
「海空、どうした?」
「えっ!」
ポン、と肩に手を置いてきた。
途端に顔が紅潮する。
その一部始終を見て、
「おい、テメェ御影!離れろ!」
物凄い形相をして西条が御影の手を振り払った。
やっぱりこの2人は仲良くないのかも…?
なんて考えているとーーー
「…なんか外が騒がしいですね」
ドアの向こうから女子達の黄色い歓声が聞こえてくるのに気が付いた桐神が椅子から立ち上がり、呟いた。
「…わ、私見てきます!」