Dream 『気づけば、恋してたよ』

祐希治が私の中でいっぱいになる?

なんでそんな事を……

まるで恋しろって言われてるみたいだよ。

私にそんな時間ないよ。

勉強しなきゃ、恋なんか……無理。



『 海、見たい?』

「 え… 海……ひゃっ 」



サザッ… 突然、花弁が消えて潮の香りと目の前には砂浜と波が風に揺れる海があった。



嘘、海!?



『 気に入った? 体にある毒の水を海が流してくれるよ 』



ねぇ… あなたは何者なの?

こんな風に景色を変えられるなんて……



『 来て! 』

「 あ、私は… あっ、ちょっと!」



強引に手を引かれて波際に。

わざと私を波に入れようとする祐希治。

抵抗する私に、祐希治は……

私をいきなり姫抱きにした。



『 お姫様、だね 』

「 なっ… 違うし! そんなの似合わないからやめて 」



恥ずかしすぎる……



『 似合うよ、君は今 俺だけの姫様だから 』



な、なんて恥ずかしすぎる事をっ!!

そんな事言う男子見た事ないよっ



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