Dream 『気づけば、恋してたよ』
夢を見てからしばらくして、私は行きたかった大学に合格した。
桜が舞う春、いつか見た光景に似てる……
あの日から自分に休息を与えている。
そして、私は友達とある場所に向かっていた。
「 ねぇ やだよ、私~ ほんとやだ!」
「 何でよ!いい加減諦めて来てよっ 」
そう、私は今ダブルデートに無理矢理連れ出されている。
友達の彼氏の友達…
親切からなのか、私に彼氏がいないせいか、友達に騙されてきてしまい、駄々を捏ねてる最中なのだ。
「 私はいいから遊んできてよ~ 」
「 無理!あ、来たー!」
「 え!」
友達は彼氏にここだと手を振り教えている。
その彼氏の隣には私のデート相手が。
とてつもなく嫌な顔をしている私、友達に言われて前を向くと……
私の中で何かが弾けた。
シャボン玉が次々に割れていく、そんな感じだった。
あの人……
「 ねぇ 彼氏の隣にいるの、誰?」
「 あ、彼? めちゃイケてるでしょ!あ~ でも名前何だったかなぁ? 」
私……