血まみれ椿姫
受付の右手にある階段を上がり、一番奥がばあちゃんが入居している部屋だ。
「ばかちゃん、いる?」
ノックと同時にそう声をかけると、部屋の中から怒鳴り声が聞こえて来た。
なんだ?
不審に思い、勢いよくドアを開ける。
部屋の中は花瓶や本がそこらじゅうに散らばっていて、大きな声を出しているばあちゃんが介護士2人に押さえつけられている状態だった。
「どうしたんだよ!?」
俺は慌ててばあちゃんに駆け寄った。
今までこんな光景見たことがない。
ばあちゃんは俺が来たことにも気が付かないのか、「あー!」とか「うー!」とか、うめき声を上げ続けている。
「一体なにがあったんですか?」
「わからないんです。いきなり暴れ出して、わけのわからない事を言い始めて」
男性介護士がばあちゃんを押さえつけながら困ったように首を振る。
元々老化が進んでいたものの、こんなにひどい事はなかったのにな……。
「ばかちゃん、いる?」
ノックと同時にそう声をかけると、部屋の中から怒鳴り声が聞こえて来た。
なんだ?
不審に思い、勢いよくドアを開ける。
部屋の中は花瓶や本がそこらじゅうに散らばっていて、大きな声を出しているばあちゃんが介護士2人に押さえつけられている状態だった。
「どうしたんだよ!?」
俺は慌ててばあちゃんに駆け寄った。
今までこんな光景見たことがない。
ばあちゃんは俺が来たことにも気が付かないのか、「あー!」とか「うー!」とか、うめき声を上げ続けている。
「一体なにがあったんですか?」
「わからないんです。いきなり暴れ出して、わけのわからない事を言い始めて」
男性介護士がばあちゃんを押さえつけながら困ったように首を振る。
元々老化が進んでいたものの、こんなにひどい事はなかったのにな……。