血まみれ椿姫
☆☆☆
そして放課後。
俺はチャイムが鳴ると同時に城を連れて教室を出た。
「おい、どこに行くんだよ」
まだ不機嫌そうな城を無視して3年の教室まで歩く。
中を確認するとたった10人ほどしか生徒はいなかった。
大半が保健室登校や休みを取っているようだ。
俺はその中で鞄を手にした古家先輩を見つけ、すぐに声をかけた。
「どうしたの?」
本日二度目の俺の登場に古家先輩はとまどったように瞬きを繰り返した。
「先輩に聞きたいことがあるんです」
「あたしに?」
首を傾げる古家先輩。
「先輩、頭の中で声がしたりしていませんか?」
「頭の中で声……?」
俺の質問に怪訝そうな表情を浮かべる古家先輩。
「そうです」
「声って、どんな声?」
「どんな声でもいいです。なにか、聞こえませんか?」
その質問に古家先輩は左右に首をふった。
「なにも聞こえないよ?」
そして放課後。
俺はチャイムが鳴ると同時に城を連れて教室を出た。
「おい、どこに行くんだよ」
まだ不機嫌そうな城を無視して3年の教室まで歩く。
中を確認するとたった10人ほどしか生徒はいなかった。
大半が保健室登校や休みを取っているようだ。
俺はその中で鞄を手にした古家先輩を見つけ、すぐに声をかけた。
「どうしたの?」
本日二度目の俺の登場に古家先輩はとまどったように瞬きを繰り返した。
「先輩に聞きたいことがあるんです」
「あたしに?」
首を傾げる古家先輩。
「先輩、頭の中で声がしたりしていませんか?」
「頭の中で声……?」
俺の質問に怪訝そうな表情を浮かべる古家先輩。
「そうです」
「声って、どんな声?」
「どんな声でもいいです。なにか、聞こえませんか?」
その質問に古家先輩は左右に首をふった。
「なにも聞こえないよ?」