血まみれ椿姫
☆☆☆
玄関まで来たとき、階段を下りてくる足音が聞こえてきて俺と城は動きを止めた。
2階には風花と綾菜ちゃんしかいない。
なにかついでのお使いでもあるのかもしれない。
下りてきたのは風花だったが、その顔は真剣なものだった。
「どうした、風花」
城が聞く。
この空間に少しは馴れて来たようで、いつも通りの雰囲気になっている。
一瞬俺は邪魔かな?
と思ったが、「良真、城、聞いて」と、風花に言われ、玄関を出るのをやめた。
「良真には昼に話をしたんだけど、最近あたし声が聞こえるの」
風花は視線を下へ向けたまま、そう言った。
「あぁ……良真から聞いた」
城がそう言うと、風花はパッと顔を上げて城を見た。
玄関まで来たとき、階段を下りてくる足音が聞こえてきて俺と城は動きを止めた。
2階には風花と綾菜ちゃんしかいない。
なにかついでのお使いでもあるのかもしれない。
下りてきたのは風花だったが、その顔は真剣なものだった。
「どうした、風花」
城が聞く。
この空間に少しは馴れて来たようで、いつも通りの雰囲気になっている。
一瞬俺は邪魔かな?
と思ったが、「良真、城、聞いて」と、風花に言われ、玄関を出るのをやめた。
「良真には昼に話をしたんだけど、最近あたし声が聞こえるの」
風花は視線を下へ向けたまま、そう言った。
「あぁ……良真から聞いた」
城がそう言うと、風花はパッと顔を上げて城を見た。