血まみれ椿姫
隣の子
俺は右へ、城は真っ直ぐ行けば家に到着する分かれ道。
太陽はまだまだ高い位置にあったが、ついさっきの出来事のせいで城のテンションは最低ラインまで下がってしまい、どこかへ行く気もなくなってしまったようだ。
俺たちは手を振って別々の道を歩き始めた。
道路を右に折れれば道幅は極端に狭くなる。
民家が密集する一角だ。
小さな子供がいる家も多く、あちこちから子供のはしゃぎ声が聞こえてくる。
小学校は8月半ばくらいまで休みがあるらしく、まだまだエンジョイ中と言ったところのようだ。
俺はそんな声を聞きながら自分の家の前まで来ていた。
狭い駐車場には母親の車が一台止まっていて、隣のスペースは空いている。
昼を食べてから少し時間が経っているから眠気がし始めた。
俺は欠伸をかみ殺しながらドアノブへと手をかけた。
その瞬間。
視界の端に小さな女の子が見えた。
白いシャツが真っ赤な血に染まり、手には人間の生首を持った少女が……と、思ったら、隣の家の女の子だった。
太陽はまだまだ高い位置にあったが、ついさっきの出来事のせいで城のテンションは最低ラインまで下がってしまい、どこかへ行く気もなくなってしまったようだ。
俺たちは手を振って別々の道を歩き始めた。
道路を右に折れれば道幅は極端に狭くなる。
民家が密集する一角だ。
小さな子供がいる家も多く、あちこちから子供のはしゃぎ声が聞こえてくる。
小学校は8月半ばくらいまで休みがあるらしく、まだまだエンジョイ中と言ったところのようだ。
俺はそんな声を聞きながら自分の家の前まで来ていた。
狭い駐車場には母親の車が一台止まっていて、隣のスペースは空いている。
昼を食べてから少し時間が経っているから眠気がし始めた。
俺は欠伸をかみ殺しながらドアノブへと手をかけた。
その瞬間。
視界の端に小さな女の子が見えた。
白いシャツが真っ赤な血に染まり、手には人間の生首を持った少女が……と、思ったら、隣の家の女の子だった。