血まみれ椿姫
☆☆☆
家を出ると自転車にまたがった城が待っていた。
それを見て、俺も自分の自転車に鍵をさした。
「おはよう」
「あぁ」
挨拶も短く、俺たちは無言で自転車をこぎ始めた。
行先は言っていないが、検討はつく。
とりあえず昨日の丘へ向かうのだ。
きっと立ち入り禁止になっているだろうけれど、明るい時間にもう一度見ておきたかった。
自転車をこぐこと15分ほど経過したとき、丘の坂道にさしかかっていた。
ここからは自転車を押して上がらなくてはいけない。
「自転車、ここに置いていこうぜ」
丘のふもとに自転車を止めて城が言った。
「あぁ、そうだな」
自転車を邪魔にならない場所に横並びに止めて、俺たちは歩き出した。
昨日は暗くてよく見えなかったけれど、今日は丘の様子がよくわかる。
周囲は明るく開けていて、大きな通りからも丘の道を確認することができそうだ。
家を出ると自転車にまたがった城が待っていた。
それを見て、俺も自分の自転車に鍵をさした。
「おはよう」
「あぁ」
挨拶も短く、俺たちは無言で自転車をこぎ始めた。
行先は言っていないが、検討はつく。
とりあえず昨日の丘へ向かうのだ。
きっと立ち入り禁止になっているだろうけれど、明るい時間にもう一度見ておきたかった。
自転車をこぐこと15分ほど経過したとき、丘の坂道にさしかかっていた。
ここからは自転車を押して上がらなくてはいけない。
「自転車、ここに置いていこうぜ」
丘のふもとに自転車を止めて城が言った。
「あぁ、そうだな」
自転車を邪魔にならない場所に横並びに止めて、俺たちは歩き出した。
昨日は暗くてよく見えなかったけれど、今日は丘の様子がよくわかる。
周囲は明るく開けていて、大きな通りからも丘の道を確認することができそうだ。