血まみれ椿姫
公園
家の目の前の公園に戻った時、時間は8時を回っていた。
結構時間が経過していたことに驚く。
公園の立ち入り禁止は解除され、事件現場に近づく事ができた。
血の痕は綺麗に掃除され、もう何も残ってはいなさそうだ。
「三宅先輩が死んだときにも、ここにいたはずなんだ。あの女の子が」
「だけど、監視カメラには何も映っていなかった……」
城が俺の後に続いてそう言った。
それなんだ、一番の問題は。
あの夜、声を聞いただけで終わっていたなら俺の勘違いだと思って、こんなに調べたりもしなかっただろう。
でも、俺と城は見てしまった。
女の子に殺害させる冨部先輩を。
三宅先輩の時に聞いた声だって、きっと聞き間違いなんかじゃない。
俺は公園に設置されているカメラに視線をやった。
どこにでもあるような、ごく普通の監視カメラだ。
それほど高級なものではないと思うが、ちゃんと機能している様子だ。
「女の子はなんでカメラに映らないんだ……?」
「それはやっぱり……」
そこまで言い、城はブルッと身震いをした。
結構時間が経過していたことに驚く。
公園の立ち入り禁止は解除され、事件現場に近づく事ができた。
血の痕は綺麗に掃除され、もう何も残ってはいなさそうだ。
「三宅先輩が死んだときにも、ここにいたはずなんだ。あの女の子が」
「だけど、監視カメラには何も映っていなかった……」
城が俺の後に続いてそう言った。
それなんだ、一番の問題は。
あの夜、声を聞いただけで終わっていたなら俺の勘違いだと思って、こんなに調べたりもしなかっただろう。
でも、俺と城は見てしまった。
女の子に殺害させる冨部先輩を。
三宅先輩の時に聞いた声だって、きっと聞き間違いなんかじゃない。
俺は公園に設置されているカメラに視線をやった。
どこにでもあるような、ごく普通の監視カメラだ。
それほど高級なものではないと思うが、ちゃんと機能している様子だ。
「女の子はなんでカメラに映らないんだ……?」
「それはやっぱり……」
そこまで言い、城はブルッと身震いをした。