ありがとうの花束を
放課後。
約束通りに翔太くんがバスケ部へ
案内してくれた。
キュッキュッ
体育館に響くバッシュの音
1人、ワイワイと騒ぐ輪から外れ
シュート練をしていた君が目に飛び込んできた。
なんか、そこだけすごく輝いて見えて。
なんだろうな、
やっぱり真剣に何かをしている姿って
心を打つものがあって。
と、思っていたら
先輩のマネージャーであろう、
ポニーテールがよく似合う綺麗な人が
こっちに近づいてきて
「もも、ちゃん、??」
「あ、はいっっ」
「翔太からきいてたんだ〜〜!
気軽に見てってね〜」
「ありがとうございますっ」
「あ、一応マネージャーの西嶋咲です。なんかあったら聞いてね!!」
「は、羽月ももです!ありがとうございます」
ピーッッ
西島先輩の笛で
練習が始まった。