秘密の糸Season1㊦

過ちを犯した、あの雨の日の午後と同じだ。

雨が、雷が、あの日の事を叩きつける。

まるで…そんな感じだ。

決して消せない、真実。

これからもその罪を俺は背負っていかないといけない。

清羅さんが放った

“共犯"

その言葉に俺は反応した。

そうだよな…。

清羅さんの言うとおりだ。

あの日ちゃんと拒むべきだった。

清羅さんの撒いた種を受け止めたのは俺だ。

俺は寂しさから免れたい

その一心で

好きでもない女を抱いたんだ。

しかもそれは兄貴が愛してた人。

俺は兄貴も円花も傷つけたんだ。


「ははははははははは！」

「…晋一…君？」


自分のやったことに対して本当に反吐が出る。


「…共犯ねえ…」


そうだ、俺は受け入れないといけない。


責任は取らないと…。


「…じゃあ、側にいてよ。」


俺はそう言って、清羅さんの顎を持ち上げた。


清羅さんはそんな俺を見て、びっくりしている。


「晋一く…ん！んっ…！」

何かを話す前に俺はその口を塞ぎ込んだ。

クチュ

そして、ねっとりと舌を絡めた。

ガタン

「！！」

クチュ

クチュ

音をたて、そして何度も何度も舌を絡めた。

そして服の中に手を入れた。