秘密の糸Season1㊦
「…とゆう訳なの。」

話し終えた瞬間、舞由香の顔が怖かった。

美菜の顔もいつもと違っていた。

「は?何それ?」

「…酷いね。」

「最低。…円花文句言ってきてあげようか?」

「え!や…いいよ!!もう終わったから…。」

「でも…。」

「…もういいの。」

「円花…。」

「さ!食べよ!」

お弁当を広げたその時、

「きゃ!」

誰かに肘をぶつけられ、持っていたお弁当箱の蓋を落とした。


「あっ…」



私はすぐさま椅子から降り、机をくぐり蓋を取った。

「…よし」

椅子に座り直したその時、舞由香が口を開いた。

「…円花キスマーク見えてる。」

「え!?」

…どうやら、蓋を拾った時服がずれていたらしい。

「あっ…。」

私は咄嗟に隠した。

「…え、今誰かと付き合ってるの?」

そう言った舞由香の顔は唖然としていた。

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