秘密の糸Season1㊦
「円花、幸せなんだね。」
「舞由香…。」
「井上さん優しいじゃん!
最初最低なヤツだったけど良い人だったんだ!」
「確かに…円花。井上さんの事私に相談してたもんね。」
美菜に言われ、前の事を思い出した。
「ふふっ。そうだったね…」
「で、円花はその優しさに甘えたんだ〜?」
「う、うん」
「優しかったらまあ甘えちゃうよね。それに弱ってる時にそんな優しい言葉掛けられたら誰だって落ちるわ。
井上イケメン~」
舞由香はそう言って笑ってくれた。
「私も。円花が幸せなら良かった。」
「…美菜。」
「…二人ともありがとう。」
二人は分かってくれた。
「まあ、そんな事あったし、
そんな時、差し伸べられた手に掴まるのは別に良いと思う。
井上さん優しいし、甘えたくなるのも分かる。
だけどね円花、優しいからって甘えてばかりはだめだよ?
その優しさに甘えて
気がつけば今度は自分が束縛しちゃうなんて事もあるから。
束縛なんてしたら男は離れていくからね?」
舞由香に言われた時、私はドキッとした。
束縛…私が前、晋ちゃんにされた事だ。
今度は私がしてしまう…。
それだけはないはずだ…。
「う、うん分かってるよ」
その時言われた舞由香の言葉が
“黒い塊“のようにドンッと私の胸に落ちた。
この時、私は気づいていなかった。
「舞由香…。」
「井上さん優しいじゃん!
最初最低なヤツだったけど良い人だったんだ!」
「確かに…円花。井上さんの事私に相談してたもんね。」
美菜に言われ、前の事を思い出した。
「ふふっ。そうだったね…」
「で、円花はその優しさに甘えたんだ〜?」
「う、うん」
「優しかったらまあ甘えちゃうよね。それに弱ってる時にそんな優しい言葉掛けられたら誰だって落ちるわ。
井上イケメン~」
舞由香はそう言って笑ってくれた。
「私も。円花が幸せなら良かった。」
「…美菜。」
「…二人ともありがとう。」
二人は分かってくれた。
「まあ、そんな事あったし、
そんな時、差し伸べられた手に掴まるのは別に良いと思う。
井上さん優しいし、甘えたくなるのも分かる。
だけどね円花、優しいからって甘えてばかりはだめだよ?
その優しさに甘えて
気がつけば今度は自分が束縛しちゃうなんて事もあるから。
束縛なんてしたら男は離れていくからね?」
舞由香に言われた時、私はドキッとした。
束縛…私が前、晋ちゃんにされた事だ。
今度は私がしてしまう…。
それだけはないはずだ…。
「う、うん分かってるよ」
その時言われた舞由香の言葉が
“黒い塊“のようにドンッと私の胸に落ちた。
この時、私は気づいていなかった。