秘密の糸Season1㊦
「どうした!!」

「今すぐテレビ点けてください!」

そして言われるがまま、テレビ点けた。

「…続いてのニュースです。
昨夜21時頃、モデルでタレントの林田愛美さんが○○市で何者かに襲われたと通報がありました。」

「え…嘘。」

「目撃者の証言によると、
男は20代後半で、短髪、黒いパーカに
ジーンズを履いていたとの事。
なお、犯人は未だに捕まっておらず、逃亡中との事です。」

一体誰が…。

【このままで済むと思うなよ】

まさか…


…零士??


…あり得る。


そう思うと、手が震えてきた。


「えっ…林田愛美が…」


「やだ!怖い!」


ニュースを見て、モデルの皆がザワザワしていた。


「一人で帰るのは…。マズイかもね…。」


「私、須藤さんに送って貰お〜♡」



その時、モデルの一人が須藤さんに声を掛けた。


「須藤さん、今日車で送って貰えませんか〜?」


「…良いですよ。」


その時、ウチの胸が痛くなった。


(あの車はウチだけだったのに…)


チクンと針を刺されたみたいだ。


何だかすごく嫌だ。


ウチは思わず二人の方を見てしまった。


その時、須藤さんと目が合ってしまった。


そしてウチは思わず、パッと目を逸らした。

その時

編集長が口を開いた。
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