秘密の糸Season1㊦
「…!何して…。」

「…俺、何かしましたか?
何かあったなら言ってください。
同じ職場の仲間なのにこのまま気まずいなんて嫌です。」

あー…そうゆうこと…。

やっぱり須藤さんは仲間としてウチを見てるんだ…。

そこは変わらないままなんだ。

まあ、当然だよね…。

その時

カシャ

カメラの音が聞こえた。

「何?…今のカメラ…?」

その時、須藤さんがウチを抱きしめた。

…はっ?これ…何のハグ?

意味分かんない…。


細いくせに力強い…。


「…ちょ!」


離そうとした瞬間、 


須藤さんが口を開いた。


「…もしかしたら盗撮な可能性もあるので、
顔伏せててください…。」

…この人天然なのかな…。


こーゆう中途半端な優しさは腹立つ…。

しばらくして

バタバタバタ

逃げていく足音が聞こえた。
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