秘密の糸Season1㊦
ガタン
「…ちょ、何…。」
「…何とも思ってない訳ないだろ…。」
あの時と同じ低い声。
「…確かに今の俺と君はただの職場仲間だ。
だから、君から告白された時
最初戸惑った。」
そう言って須藤さんは真っ直ぐな目でウチを見つめた。
「その時はまだ俺は、キミの事そんなふうに見られなかった…。
俺にとっては君は、ずっと同じ夢を持った仲間だと思ってたから…。」
「……」
そうだよ。
最初は普通に楽しかったんだ。
仲間に出会えた気がしたから。
でも恋というものが邪魔をしてからウチらの関係は崩れていっていた。
「それに…俺は別居といえ、結婚してるし
その時はまだ円花の事が好きだった。
だからこそ、こんな中途半端なまま
君を利用して付き合うなんて事、出来なかったんだ。」
…利用して欲しかった。
それだけ、須藤さんを本気で好きになってしまったんだ。
でも、須藤さんは真剣にウチの事を考えてくれていた。
「…君からキスをされた後、最初俺はとまどった。
でも、
普通に接した方が、君の為になると思ったんだ…。
けど、間違ってた…。
結果、君を危ない目に合わせてしまった…。
…ごめん!」
「……」
初めて聞く須藤さんの気持ち…。
そんなふうに考えてくれていたなんて…。
そして須藤さんはウチから身体を離した。
ウチは身体を起こした。
「…だからこそ君の事、これからは影で支えると決めたんだ…。
けど君が読モランキングで1位を取ってから俺と君は前みたいに関わることがだんだんと少なくなった…。」
「……」
「俺はその時、ポッカリと穴が空いた気分だった。
君がどんどん人気者になっていくのが嬉しいはずだったのに、いつしかそれが、寂しさを感じた。」
「…須藤さん」
「俺、円花に告白をしたんだ。」
「……え?」
「今までの俺の気持ち、全部伝えた。
円花の中にもちろん俺はいなかった…。」
その時、須藤さんが切ない笑顔を見せた。
「…何で笑えるの!?だったらウチを利用すれば良かったじゃん!…何それ…そんな…優しさなんて…いらねぇ…んだよ」
ポロポロと涙が落ちた。
(…優しすぎるよ‥須藤さん)
その時、須藤さんがウチの涙を拭った。
「…ちょ、何…。」
「…何とも思ってない訳ないだろ…。」
あの時と同じ低い声。
「…確かに今の俺と君はただの職場仲間だ。
だから、君から告白された時
最初戸惑った。」
そう言って須藤さんは真っ直ぐな目でウチを見つめた。
「その時はまだ俺は、キミの事そんなふうに見られなかった…。
俺にとっては君は、ずっと同じ夢を持った仲間だと思ってたから…。」
「……」
そうだよ。
最初は普通に楽しかったんだ。
仲間に出会えた気がしたから。
でも恋というものが邪魔をしてからウチらの関係は崩れていっていた。
「それに…俺は別居といえ、結婚してるし
その時はまだ円花の事が好きだった。
だからこそ、こんな中途半端なまま
君を利用して付き合うなんて事、出来なかったんだ。」
…利用して欲しかった。
それだけ、須藤さんを本気で好きになってしまったんだ。
でも、須藤さんは真剣にウチの事を考えてくれていた。
「…君からキスをされた後、最初俺はとまどった。
でも、
普通に接した方が、君の為になると思ったんだ…。
けど、間違ってた…。
結果、君を危ない目に合わせてしまった…。
…ごめん!」
「……」
初めて聞く須藤さんの気持ち…。
そんなふうに考えてくれていたなんて…。
そして須藤さんはウチから身体を離した。
ウチは身体を起こした。
「…だからこそ君の事、これからは影で支えると決めたんだ…。
けど君が読モランキングで1位を取ってから俺と君は前みたいに関わることがだんだんと少なくなった…。」
「……」
「俺はその時、ポッカリと穴が空いた気分だった。
君がどんどん人気者になっていくのが嬉しいはずだったのに、いつしかそれが、寂しさを感じた。」
「…須藤さん」
「俺、円花に告白をしたんだ。」
「……え?」
「今までの俺の気持ち、全部伝えた。
円花の中にもちろん俺はいなかった…。」
その時、須藤さんが切ない笑顔を見せた。
「…何で笑えるの!?だったらウチを利用すれば良かったじゃん!…何それ…そんな…優しさなんて…いらねぇ…んだよ」
ポロポロと涙が落ちた。
(…優しすぎるよ‥須藤さん)
その時、須藤さんがウチの涙を拭った。