秘密の糸Season1㊦
「あれ、俺いつのまに…。やべ円花にLINEしないと…
梨絵…いたのかよ。」
そう言って雪都は椅子から立ち上がった。
「…ねえ、雪都何か最近疲れてない?」
「そんな事ねえよ、梨絵心配しすぎ」
その時雪都は笑っていたけど、目が笑っていなかった。
無理に笑っていた。
(無理してるじゃない…。)
こんな時でも、雪都はあたしを頼ってくれない…。
すぐ分かる嘘をつく。
それが今あたしは一番辛かった。
「…嘘つかないでよ。」
「梨絵?」
「さっきだって三田倉さんからのLINE送らず寝てたじゃない!!
すぐに送らないのは、LINEするのに疲れてきたからじゃないの!?」
「…勝手に見んなよ。梨絵には関係ないから。」
雪都に言われるたびにどんどん線を引かれている感じがした…。
「…お願いだからあたしにくらい嘘、つかないでよ…!」
お願いだから…あたしの前では強がらないで…。
本音を言い合える。
それが今までのあたし達の関係だったでしょ?
「…だから嘘なんてついてねえよ…。何だよさっきから。」
「…何年一緒にいたと思ってんの!?
あんたの事ぐらい、全部分かるわよ!」
嘘が下手な事…。
好きな人が出来ると見たことない笑顔になること。
好きになりすぎると逆の事をしてしまうこと。
見た目のせいで怖がれがちだけど
本当は誰よりも熱くて
…不器用だけど優しい所
全部知ってる。
だから何年経っても大好き。
そんな雪都が全部大好きなの。
言いたいのに言えない。
喉の奥までは出てるのに言えない。
「…分かったような事ばっか言うなよ!
何で分かんだよ!」
「…だってだって…」
「何?」
今までずっと自分の気持ちを雪都に隠してた。
でも…もう限界。
辛いならもういっそ、あたしの所に来てよ…。
あたしはその時、もう壊れても良いと思った。
壊れて良い覚悟だった。
「…あんたが」
あたしはその時、雪都のネクタイを引っ張った。
梨絵…いたのかよ。」
そう言って雪都は椅子から立ち上がった。
「…ねえ、雪都何か最近疲れてない?」
「そんな事ねえよ、梨絵心配しすぎ」
その時雪都は笑っていたけど、目が笑っていなかった。
無理に笑っていた。
(無理してるじゃない…。)
こんな時でも、雪都はあたしを頼ってくれない…。
すぐ分かる嘘をつく。
それが今あたしは一番辛かった。
「…嘘つかないでよ。」
「梨絵?」
「さっきだって三田倉さんからのLINE送らず寝てたじゃない!!
すぐに送らないのは、LINEするのに疲れてきたからじゃないの!?」
「…勝手に見んなよ。梨絵には関係ないから。」
雪都に言われるたびにどんどん線を引かれている感じがした…。
「…お願いだからあたしにくらい嘘、つかないでよ…!」
お願いだから…あたしの前では強がらないで…。
本音を言い合える。
それが今までのあたし達の関係だったでしょ?
「…だから嘘なんてついてねえよ…。何だよさっきから。」
「…何年一緒にいたと思ってんの!?
あんたの事ぐらい、全部分かるわよ!」
嘘が下手な事…。
好きな人が出来ると見たことない笑顔になること。
好きになりすぎると逆の事をしてしまうこと。
見た目のせいで怖がれがちだけど
本当は誰よりも熱くて
…不器用だけど優しい所
全部知ってる。
だから何年経っても大好き。
そんな雪都が全部大好きなの。
言いたいのに言えない。
喉の奥までは出てるのに言えない。
「…分かったような事ばっか言うなよ!
何で分かんだよ!」
「…だってだって…」
「何?」
今までずっと自分の気持ちを雪都に隠してた。
でも…もう限界。
辛いならもういっそ、あたしの所に来てよ…。
あたしはその時、もう壊れても良いと思った。
壊れて良い覚悟だった。
「…あんたが」
あたしはその時、雪都のネクタイを引っ張った。