秘密の糸Season1㊦
【梨絵side】
「おい!」
「昔からあんたのことがずっと好きだったからよ!」
そう言って、あたしは雪都にキスをした。
そして唇を離した。
「梨絵…お前、何して…」
「…あんたが好き、ずっと、好きだった。
小学生の頃から」
「え?」
ここまで来ると自分の気持ちを抑えられなくなった。
「…小学生の時、あんたあたしを助けてくれたでしょ?
あの時はまだ、初めて見たことない顔をしてたからそれでただドキドキしてたんだとずっと思ってた。」
「…梨絵。」
「あたしが高校生になって、偶然あんた久しぶりに再会した時、
あんたには既に彼女がいた。
あの日あたしは、一人で嫉妬して
初めてたくさん涙を流した。
そしてあたしはその時に、本当の自分の気持ちを知った。」
そしてその後は何度も後悔した…。
後悔したって今更あの日に戻れるわけじゃない…。
一度来た時間は戻れない。
分かってる…。
言ったって何も変わるわけでもない。
分かってるけど…。
もし、1%でもまだ、可能性があるなら伝えたかった。
「…あたしはいつまで経っても、誰と付き合ってても、あんたを忘れられなかった。」
そしてあたしは雪都の服を掴んだ。
いつもは冷静な自分がこのときはもう、全然ダメだった。
「最近のあんたのそんな辛い顔を見るのは嫌だったのよ…!」
「梨絵…。」
「好きなの…。雪都がどうしようもなく好き…。だから…!」
最後の言葉を言おうとしたその時、雪都はあたしの手を掴みそして離した。
「…梨絵。ごめん、俺はお前のことそんなふうに見たことない…」
…分かってた。
「お前にとって俺は…もう家族同然で、…俺にとっては姉ちゃん的存在で…。だからその…。」
でも、あたしの事で雪都には辛い顔して欲しくない。
そしてあたしは顔を上げた。
「…分かってる。三田倉さんから奪うつもりないから。
職場ではちゃんと同じ同僚で幼なじみに戻るから安心して。
…じゃあ、あたし戻るから。」
冷静を装い、涙を出る前にあたしは休憩室から出た。
「おい!」
「昔からあんたのことがずっと好きだったからよ!」
そう言って、あたしは雪都にキスをした。
そして唇を離した。
「梨絵…お前、何して…」
「…あんたが好き、ずっと、好きだった。
小学生の頃から」
「え?」
ここまで来ると自分の気持ちを抑えられなくなった。
「…小学生の時、あんたあたしを助けてくれたでしょ?
あの時はまだ、初めて見たことない顔をしてたからそれでただドキドキしてたんだとずっと思ってた。」
「…梨絵。」
「あたしが高校生になって、偶然あんた久しぶりに再会した時、
あんたには既に彼女がいた。
あの日あたしは、一人で嫉妬して
初めてたくさん涙を流した。
そしてあたしはその時に、本当の自分の気持ちを知った。」
そしてその後は何度も後悔した…。
後悔したって今更あの日に戻れるわけじゃない…。
一度来た時間は戻れない。
分かってる…。
言ったって何も変わるわけでもない。
分かってるけど…。
もし、1%でもまだ、可能性があるなら伝えたかった。
「…あたしはいつまで経っても、誰と付き合ってても、あんたを忘れられなかった。」
そしてあたしは雪都の服を掴んだ。
いつもは冷静な自分がこのときはもう、全然ダメだった。
「最近のあんたのそんな辛い顔を見るのは嫌だったのよ…!」
「梨絵…。」
「好きなの…。雪都がどうしようもなく好き…。だから…!」
最後の言葉を言おうとしたその時、雪都はあたしの手を掴みそして離した。
「…梨絵。ごめん、俺はお前のことそんなふうに見たことない…」
…分かってた。
「お前にとって俺は…もう家族同然で、…俺にとっては姉ちゃん的存在で…。だからその…。」
でも、あたしの事で雪都には辛い顔して欲しくない。
そしてあたしは顔を上げた。
「…分かってる。三田倉さんから奪うつもりないから。
職場ではちゃんと同じ同僚で幼なじみに戻るから安心して。
…じゃあ、あたし戻るから。」
冷静を装い、涙を出る前にあたしは休憩室から出た。