秘密の糸Season1㊦
しばらくして、車の渋滞もなくなり、円花も目を覚ました。

「あれ…私いつのまにか寝てた?ごめんね…。」


「いいよ。もう着くよ。」


「はあい」


そして俺達は金沢を回った。



初めてみる金沢の風景はとても賑やかだった。


「わあー!凄いー!」


はしゃぐ円花を俺は見ていた。


「雪都!」


「雪都!」


何度も円花が俺の名前を呼ぶたび、俺は円花を堪らなく愛しくなる。


この笑顔も、声も、俺だけの物にしたい。




「はは!」



この時間だけでいい。


円花と一緒にいられるだけでいい。



円花以外、もう何も要らない。





そして俺達は、その後も色々回った。



しばらくしてチェックインの時間が近づいてきた。



「そろそろ行くか。」


「そうだね!」



そして俺達は、車に戻りホテルまで向かった。


そして車を旅館専用の駐車場に駐め、荷物を持ち旅館の中に入った。

(綺麗だな…。)

その時、支配人が俺達の所に向かって歩いてきた。


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