秘密の糸Season1㊦
第63話冷えた心
【円花】

私は仕事を終えた後、何度も晋ちゃんに電話を掛けた。

だけど、晋ちゃんは電話に出てくれなかった…。


「おかけになったお電話番号にお繋ぎしましたがー…」

ツーツー

「出ない…どうしよう…」


さっきから何度掛けても、アナウンスしか流れない。


だけど今、話さないと…。


私はまた、後ろを向いてしまう…。


もう嫌だ。そんなの!


自分の気持ち、まだちゃんと言えてない。


全部…言えてない。


「家…行ってみようかな…」


私はバッグから晋ちゃんに貰った合鍵を取り出した。


そしてギュッと握りしめた。


そして私は、晋ちゃんの家に急いで向かった。


だけど…。そのときにはもう…既に遅すぎた。


そして、しばらくして晋ちゃんの家に着いた。







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