秘密の糸Season1㊦
「えへへ♡」


その時、円花は俺の腕を掴んだ。


「あ、おい。」


人目も気にせず、円花はぎゅーっと俺の腕を掴んだ。


「ったく…。」


円花の嬉しそうな顔を見て、内心俺は幸せだった。


ここには俺達の事を知っている人は誰もいない。


「雪都お土産屋さん寄ろう!!」


そう言って円花が近くにあった土産屋を指差した。


「ああ。」


そして俺達は近くの土産屋に入った。

そして、俺達はたくさん色んな物を見て色んな所を回った。

「雪都これ見てー!」

「何だこれ」

「はは!」

円花といると自然な自分でいられる。


「雪都これおそろいで買お!」


「ああ」

そして俺達はお揃いのストラップを買った。

二人で一緒にいた証。

二人だけの証。

こんな小さなストラップでも、俺達が今日ここに一緒にいた証になる。


そして時計を見ると、既に夕食の時間が迫っていた。

「そろそろ戻ろう。夕食の時間だし」

「そうだね」

そして俺達は部屋に戻った。
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