秘密の糸Season1㊦
そしてドアを開けた。


浴室には女性一人だけが浸かっていた。


俺はすぐさま円花だと分かった。


「あ…雪都。」

円花は少しのぼせたのか、身体が既に少し火照っていた。




円花の白い肌がだんだんと火照ってピンクに染まっていた。

俺は湯船に浸かり、円花の元へ向かった。


俺は後ろから円花を抱きしめた。


「びっくりした…。雪都どうしたの?」

自分でもよく分からないけど、その時俺は強く円花を抱き締めた。


強く

1秒でも、円花を離したくなかった。


「好きだよ」

「えっ?…んっ…っ」

円花がこっちを振り向いた時、俺は咄嗟にキスをした。

「…ハアっ…っ雪…都」

(やべぇなこれ…。抑えれない)


「雪…都…ん」

クチュクチュ

俺は何度も舌を入れ、円花にキスをした。


「あっ…ん」


いつもの円花がその時凄く色っぽかった。


肌に伝う滴があるから余計にドキドキした。


パシャン

「あっ…ん…ダメ」


円花の身体に伝う滴を舐めた。


ペロ…

「ん…。雪…都」


俺は円花を抱っこした。

「ひゃ!」

明るい所で円花の身体を見るのは今日で初めてだった。


夜のライトに照らされた円花の肌は、白く光って白玉のように綺麗だった。


「円花綺麗だよ。」

「雪都…。」

俺は今日で円花を更に愛しいと思った。

大事にしたいと思った。

心も

身体も

円花の全てを

大切にしよう


そう思っていた。



この時までは


そして俺達はまたキスをした。



その時入口のドアから声が聞こえてきた。


「…そろそろ上がる?」

「うん」

そして俺達は階段を降り、風呂から上がり着替えて再び部屋に戻った。
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