秘密の糸Season1㊦
「着いた…。」

久々に来た、晋ちゃんの家。


合鍵で開けようとしたその時、


奥で声が聞こえた。


「話し声…?誰かいるのかな…?」


私は合鍵を刺し、ドアを開けた。


ガチャ


その時、玄関の前でヒールが置かれていた。


「え…?誰かいるの?」


嫌な予感がした。


そして私は一歩一歩歩いた。



そしておそるおそるリビングに入った。


「…晋ちゃん?」

そしてリビングの前のドアノブを掴んで開けた。

でも…

そこには、

「え…」

…私を初めて抱いたあのソファで…


晋ちゃんが清羅さんを抱いていた。


そんな…。どうして…。

何で…?晋ちゃん…。

ドサ

私は持っていた、バックを落とした。

その時、晋ちゃんが私に気づいた。

「円花!」

これは夢だよね…?

きっと悪い夢だよね…?

一体今目の前で、何が起きてるの…?

私は足がガタガタ震えた。

その時

足元がふらつき、コケてしまった。


「…痛。」

膝から血が出ていた。

…夢じゃない。

血で改めて現実を突きつけられたんだ。
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