秘密の糸Season1㊦
「円花、俺…」
その時、晋ちゃんが私に近づいてきた。
裸の晋ちゃん
ソファには裸の清羅さん
二人の姿が、更に私を現実に突き落とす。
「…来ないで」
嫌だ…もう、
何も聞きたくない…。
これ以上この場にいたくない。
「円花…」
伸びてきた手に思わず
パシン
「…触らないで」
私はその手を払い除けた。
晋ちゃんは、唖然としていた。
だけど、すぐに下を向いた。
私も下を向くしか出来なかった。
「……」
「……」
今前を向くと、現実を受け止めらなきゃならない。
でも今はもう
そんな気持ちもどこかに消えてしまった。
ただ、分かったのは
私はもういらないということ。
切れた糸を結び直そうとしても戻せないということ。
そっか…私…。もういらないんだ…。
一気に気持ちがすっと覚めた。
私はつけていたイヤリングと持っていたネックレスをそれぞれ床に投げつけた。
「ばいばい晋ちゃん」
「円花!」
私はそう告げ、そして部屋から出た。
その時、晋ちゃんが私に近づいてきた。
裸の晋ちゃん
ソファには裸の清羅さん
二人の姿が、更に私を現実に突き落とす。
「…来ないで」
嫌だ…もう、
何も聞きたくない…。
これ以上この場にいたくない。
「円花…」
伸びてきた手に思わず
パシン
「…触らないで」
私はその手を払い除けた。
晋ちゃんは、唖然としていた。
だけど、すぐに下を向いた。
私も下を向くしか出来なかった。
「……」
「……」
今前を向くと、現実を受け止めらなきゃならない。
でも今はもう
そんな気持ちもどこかに消えてしまった。
ただ、分かったのは
私はもういらないということ。
切れた糸を結び直そうとしても戻せないということ。
そっか…私…。もういらないんだ…。
一気に気持ちがすっと覚めた。
私はつけていたイヤリングと持っていたネックレスをそれぞれ床に投げつけた。
「ばいばい晋ちゃん」
「円花!」
私はそう告げ、そして部屋から出た。