秘密の糸Season1㊦
確かに…私は昨日、目の前であんな事が起きてどうしたらいいか分からなかった。

その時、井上さんが手を差し伸べてくれた。

私はその優しさに甘えた。

利用していた…でも

私は、スカートをギュッと握りしめた。

「…三田倉?」

「…彼氏の事はもう忘れました。」

そうだ、もう忘れたんだ。

「井上さんのあの優しさで、私は彼氏の事を忘れる事が出来たんです。」

「え?」

「私、井上さんと付き合います!」

私がそう言った後、井上さんは驚いていた。

「…いいのか?俺で」

「はい」

井上さんはそう言った後、

私を抱きしめた。
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