秘密の糸Season1㊦
車内の中は煙たく、芳香剤の匂いと零士の香水の匂いが混ざって充満していて既にウチは気分が悪かった。

(…うっ、気持ち悪…)

須藤さんの車とは全然違う。

須藤さんは香水なんてつけないしそれに…

何で忘れるって決めた気前にウチはまた…

本当、自分でも呆れる。

どうしてこんなに自分は未練がましいんだろう…。

「ハア…。」

思わずため息を溢してしまった。

スマホを弄っていたその時、運転中の零士が口を開いてた。





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