秘密の糸Season1㊦
「…宮近さん知ってますか?…零士君
またモデルの子に手出したらしいです…。」


俺はしばらくその女子社員達の話に耳を傾けていた。


零士さんの話で良い噂は確かに聞いた事がない。


…元々この会社のモデルをやっているのも父親がスポンサーだとか

…つまりは、どら息子と言うことだ。


だからまあ、何をしても自由…

だけど…


「…相変わらずね」

そう言った宮近さんの表情は曇っていた。

…まるで

何かを知っているようだ。


(…相変わらず?何か知っているのか?)


しばらく俺は書類を作成していたが、気になってしまい手が回らなくなっていた。


聞いているだけで、焦りが出てきた。



「確か…数人で…」


「強姦されたって…」


(…ご、強姦!?)


まさか…


そんな…


聞いていて血の気が引いてきた。



「あの!その話本当ですか!?」


俺は思わず女性社員達の話に入った。


「え?…はい。」

その時、女子社員達はびっくりしていた。

宮近さんは明らかに表情が曇っていた。

それはまるで怒りをあらわにしているように


(…しまった。つい入ってしまった。)

いや、今は関係ない!

そして俺は女子社員から詳しく話を聞いた。

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