秘密の糸Season1㊦
運転中、俺はさっきの宮近さんの話を思い出していた。

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「その話、本当ですか!?」

「え?…ええ。」

「詳しく教えて下さい!」

「…でも。」

「宮近さんお願いします!一人の女の子が危ないかもしれないんです!何か知っているんですよね!?」


じゃなきゃ【相変らず】なんて言葉出ないはずだ。


「…分かったわ。」




「ありがとうございます!」



そして俺は何があったのか詳しく聞いた。


「零士君、よくモデルの子に手を出してて…。
それで読モを辞めた子が何人もいるの。
だけど、スポンサーの息子だから簡単にクビに出来なくて…」


「…そうなんですか」


俺は無言でしばらく聞いていた。


「花村早苗知ってる…?」

花村早苗…?

確か、ニュースやってたよな。

自殺した元読モとか…

「…彼女、私が担当していたモデルさんだったの」


「…え?」


「泣きながら私に話した…。まさか…。彼女が…」


その時、女子社員は頭を抱えた。


「…大丈夫ですか?」


こんな時、どうしたらいいのか


「…ごめんなさい。話に戻るわ。」


「…はい。」


そして俺はその時の状況を詳しく聞いた。


~·~·~·~·~~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·~·

「…宮近さん。モデル辞めさせて下さい…。」


「え?…どうして急に?」


その時、彼女は涙を流した。


「花村さん?どうしたの?」


「ぐす…っ、あ、あの…わ、私、ぐす…っ」


「…落ち着いて?何があったの?」


「れ、零士さんに、」


「…零士君?」



「…あ、遊びに行くのに誘われて、
う、疑いもせずにく、車にの、乗って…」



「…それで?」


「そ、その時、も、貰ったお茶に、す睡眠薬がは、入っててお、起きたらめ、目隠しされてて、そ、そしたらレ、レイプさ、されて、お、おまけにど、動画も取られて
…し、しばらくしたら、ネ、ネットに上げられてて…
そ、それから、い、いた電とか、
へ、変なメ、メールも、い、いっぱい来てて…
も、もう、私…。」

「花村さん!」

「ど、堂々とカ、カメラの前でた、立てないんです!ご、ごめんなさい!」

「花村さん!」

プップー


「きゃー!!」

「人が轢かれたぞ!」

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・







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