秘密の糸Season1㊦
「おはようございます!谷口さん!」


私はすぐさま挨拶した。




「はよ梨絵」



雪都が挨拶したその時


「!あー雪都!肩ゴミついてる」



そう言って谷口さんは、雪都の肩に付いてるゴミを取った。


「ああ、ありがとう」


「あんた、本当昔から肩にゴミつけるよねー」


「うるせーよ」


「幼稚園の時もさー」


「今はいいだろその話は」


「あはは!」


完全に私の入る隙がなくなった。



何より


じゃれ合う二人の姿を見るのが嫌だった。


(私、こんな嫉妬深かったっけ…?)


そこは私の位置なのに…


なんて少し思ってしまった。


…二人は幼なじみなんだから昔から親しいのは当たり前だ。

分かってる

でもすごく嫌だ。

雪都の肩に触れる梨絵さんを見て

(触らないで)

と思わず心の中で思ってしまった。

「じゃあ、俺着替えるから」

「私達も行こうか、三田倉さん。」

「は、はい!」

そして私と雪都は更衣室の前で別れ、谷口さんと一緒に女子更衣室に入った。
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