秘密の糸Season1㊦
キイ…

「…どうぞ。」



「あ、ありがとう」


「いえ…」


そして私達は各自のロッカーに行き、着替えた。



着替えてる最中、私はさっきの光景を思い出した。


思い出す度に、頭の中がモヤモヤでいっぱいだった。


そして思わず


「あ、あの!谷口さん!」


谷口さんを呼んでしまった。


「ん?」

谷口さんは優しい笑みでこっちを見た。


(…やっぱり谷口さんは美人だな…髪はサラサラだし
スタイル良いし私とは全然違う)



こんな綺麗な人に勝てる訳がない…。


さっきの事だって、谷口さんにはきっと悪気はないはず…


だけど…雪都の今の彼女は私だ。

「…あの」

(でも何て…言うの??触らないで下さいって??そんな事本当に言っていいの…?)

その時、谷口さんが口を開いた。

「…三田倉さん、今日も頑張ろうね!」

そう言った谷口さんの笑顔に胸が締め付けられた気がした‥

「は、はい…」

そして私達は更衣室を出た。

そして仕事を始めた。

お昼になった時、店長に声を掛けられた。

「三田倉さん休憩言っていいよー!」

「は、はい」

そして私は休憩室に入り、お弁当を食べた。

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