秘密の糸Season1㊦
事が終わってから、私達はベッドの中で過ごしていた。

「なんか、今日円花いつもと違ってたな…
何かあった?」

”何かあった?”

雪都にそう言われ、ドキッとした。


その時、今日梨絵さんに言われた言葉を思い出した。


【あいつ、昔から女の子に不器用であたしの時からそうなのー。
それで女の子何人も泣かしてて…昔は結構遊んでたんだよね今はまともになったけど】

私は今の雪都しか知らない、

今まで雪都が誰を好きだったのかも

誰と付き合っていたのかも

…何も

「…円花?」

「え?」

「…どうした?」

「あ、ううん!」

「??大丈夫か?」

「…うん。えと…一緒に居たかったの。」

私はそう雪都に言った。

(間違ってはないよね…?)

「……」

その時、雪都は無言になった。

「…雪都?」

(…今のまずかった…?)

「わ!」

その時、雪都が体勢を変えた。

「どうしたの?」

「それ、反則。」

「え?…んっ雪…ハァ…」

雪都は再び、私にキスをし舌を絡めた。

「あっ…」

雪都にされる愛撫がこんなにも気持ちいいなんて…。

「んんっ…」

「円花…」

愛されてるって実感される。

そして私達は朝まで何度も何度も抱き合った。









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