秘密の糸Season1㊦
チュンチュン

「んっ…」

(もう朝か)

「円花はよ…」

耳元で雪都の囁く声が聞こえた。

私は雪都の方に身体を向けた。

「おはよ…雪都」

(私、あのまま寝ちゃったんだ…。)

それにしても昨日の私はおかしかったな…。

あんな…。

昨晩の事を思い出し、顔が赤くなった。

何回しててもまだ慣れない。

ましてや昨日は自分からキスしてるし…。

その時、雪都が口を開いた。

「何赤なってんの?円花やーらーし」

そう言って意地悪な笑みで私のほっぺを摘んだ。

「違…っ。…もう!痛い」

「はは!」


付き合ってから分かった事がある。

雪都は見た目はすごくクールなのに

本当はいたずらっ子のように笑う所。

(…付き合う前はこんな笑顔見たことなかったのに)

…不思議だな。

でもそんな雪都も含めて大好き♡

「…ふふっ」

「何笑ってんの?」

「何もなーい♡」

「何だよー」

「ほら、シャワー行こ」

「はいはい、んじゃ一緒に入るか」

「え!?」

「円花の身体なら隅々まで知ってるし?
今更だろ?
このくびれ感とか…」

「雪都、変態」

「あ”?男はみーんな、エロで〜す」

「何それ〜」


こうゆう他愛ない会話も好きだな…。

「ま、明るい所なら円花の身体隅々まで見れるしな♡」

「もう!バカ雪都…」

「ほら、行くぞ」

そして私達は歯磨きを済ませた後、お風呂に向かった。





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