秘密の糸Season1㊦
私は雪都を抱きしめた。

雪都の腕は温かい。

私…この腕大好きだ。

しばらく私達は抱きしめ合った。


その時、雪都が口を開いた。

「…もっと一緒にいたいけどこれ以上いたら
帰したくなくなるからここでやめとく。
…家まで送るよ」


「…ありがとう」

そして私達は、自宅まで一緒に帰った。


しばらくして自宅に着いた。


「…送ってくれて、ありがとう」

「いいよ、じゃあな」

「うん、またね。」

そして、雪都が帰って行く背中を私はずっと見つけた。


さっきまで一緒にいたのにもう寂しい。


5分も経ってないのに


すごく寂しい。


足りない…。

もっと時間が欲しい…。

私はいつのまにか雪都の事しか考えられなくなった。

そして玄関に入った。

「おかえり、円花」

「ただいま」

お母さんにはもう雪都の事は話していた。

お母さんは応援してくれると言ってくれた。

だけど、晋ちゃんの家とは全く関わらなくなった。

(…ごめんね、お母さん。)

「ご飯、出来るから手洗ってきなさい。」

「うん。」


そして私は洗面所に行き鏡を見た。
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