一番そばに。
「失恋したって聞いたから」


「……っ!!」



真っ直ぐな瞳は私を捉える。

私も大河をしっかりと見た。


綺麗な顔立ち。

こんな大河だけど、一応女子の間では人気が高いんだっけ…?


それにしても…



「…心配してくれたの?」



大河の言葉が頭の中でエコーされる。


大河はプイッと顔を逸らし、



「…うるさい」



また布団にくるまってしまった。




面倒くさいとか何とか言いながらも、結局は心配してくれる。




「ふふっ」



私は思わず笑がこぼれた。



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