一番そばに。
毎日私と一緒にお昼ご飯を食べる大河。


教室で食べると女子が寄ってきて面倒くさいんだってさ。


贅沢な悩みだよ、まったくーーー。




「…まじで女子って面倒くさい」



誰もいない演習室。

ここが私たちのお弁当スポットだ。



「大河の女嫌い、まだ治らないの?」



そう、大河は大の女嫌いなのだ。


幼馴染が女だっていうのに。



大河は、うーん、と大きな伸びをして、



「まぁ…、女子はお前だけで充分だし?」



私の方をじっと見る。


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