一番そばに。
寝転びながら、ベッドの横に座っている大河の額に手を当てる。



「…ない」



ホッと一安心。


なのに大河ったら、何も喋らない。


心ここに在らず、みたいなね。



「…大河?」


「…っ!」



名前を呼ぶと、我に返ったようで、大河の顔はいつものような、クールな顔に戻った。





…変な大河





長年ずっと一緒にいたが、大河のこんな顔なんて見たことなかった。

たしかにいつも眠そうにしてるけど、こんな顔じゃなかったし。



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