一番そばに。
私の部屋に戻ってきた大河の手には案の定、お菓子の袋があった。



「あぁ、それ、私のお気に入りのやつ!」



チョコレートのお菓子。

私の大好物で、ほぼ毎日食べている。

大河もそんな事、知ってる筈で…



「…一緒に食うだろ?」


「…っ!」



袋を開けながら大河が微笑む。

不覚にもドキッとしてしまった私。





最近の大河はなんか違うーーー





「…変なの」


「…あ?」



思わず口から言葉が出てしまった。

慌てて口をつむぐが、大河の顔は険しい。





やっちゃった…





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