一番そばに。
「氷室くんっ、一緒に夏祭り行こう?」


「は?何様なのあんた。氷室くんと一緒に行くのは私なんですけど」


「違うわ、この私よ!」



入る隙がないくらい氷室くんは言い寄られていた。





…完全に出遅れたぁ





ギュウギュウ押し合う女子たちの間で揉みくちゃにされた後に…



「…ただいまぁ」



美咲の元に帰還した。


美咲は、呆れた顔をしながら、言わんこっちゃない、と言って、とある方向を指さした。


指をさされた先にいたのは大河。



「…?大河がどうしたの?」


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