一番そばに。
「そんなにボーッとすんなよ、危なっかしい」


「え、うぁっ!」



すると今度はグイッと腕を引っ張られ、大河の方へ引き寄せられる。


何かと思って前を見ると、なるほど、電柱があったってわけで…



「梓羽はいっつも危なっかしいから見てられない」



はぁ、と溜め息をつかれてしまった。





…何よ、大河のくせに………





私がむすーっとした顔をしていると、クス、と大河が笑い、



「かっわい」


「……っ!?」



わしゃわしゃと頭を撫でた。



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