一番そばに。
キーンコーンカーンコーン…



「静かにしろ〜、席につけ〜」



HRの時間。

私は氷室くんを誘えなかった寂しさから表情が暗かった。

美咲はいい男と夏祭りに行きたい欲が溢れだしていて怖い顔つきを。

大河はいつもの様に気持ちよさそうな顔をして寝ていた。



「明日から夏休みになる。ハメを外しすぎないように」


「よっしゃー!」



クラスがザワつく。



「あー、それと。…安藤」


「…ん。…え、は、はい!?」



急に名前を呼ばれた私は思わずキョドってしまった。

呆れ顔の先生。


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