一番そばに。


ガラガラッ…



急に教室のドアが開いた。



「…!大河!?」



咄嗟に声が出て顔を上げてみる。


すると、そこには…



「ひっ、氷室くん…!?」



この学校の王子様、氷室圭人くんが…!





やばい、うっかり大河って言っちゃった!
勘違いされてたらどうしよう…





氷室くんは私の焦りなどつゆ知らず。

私からだいぶ離れた席に座ってカバンから取り出した本を読み始めた。





き、気まずい…





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