一番そばに。
不安が一気に募る。


ドアの方へ歩き出した氷室くん。





やっぱり私と一緒にいるのが嫌だから帰るのかな…?





その時、ピタリと氷室くんの足が止まった。

そして、私の方を見て、静かに微笑み、



「この間は悪かった」


「……っ!!!」



それだけ言って教室を出ていった。



残された私は空いた口が塞がらないまま、ただボーッと閉められたドアを見つめていた。



氷室くんに…話しかけてもらえた。



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