一番そばに。
私は氷室くんにされるがままにして、彼に体重を預けた。



あっという間に靴を履き替えられ、そのまま校門にーーー。





…あれ、氷室くん、私の名簿番号とか名前とか知ってるんだ?





あまりにも一瞬のうちに靴を履き替えてもらったので、その時には気づかなかったが、少し疑問が頭に浮かんだ。


チラッと氷室くんの顔を覗くと、いつもの様な涼しげな表情をしていて…



「…かっこいい」



思わずそう口にしてしまっていた。



< 59 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop