一番そばに。
「な、何してん…」
「んー…。寂しくなった」
「…は、はぁ!?」
何それ…
意味わかんない!
けど、不覚にも大河をかわいいと思ってしまってる私がいる。
大河は私を抱きしめたままピクリともしない。
「…ねぇ、電気消したいんだけど」
「…消せば」
「手離してくれないと動けないじゃん!」
「んー…?」
ドキドキしているのが大河に伝わってそうで怖かった。
何とか口実を作って大河から離れたかったのだが、大河は私を離そうとはしなかった。
ピッ…
そして、枕元にあったリモコンで電気を消してきた。
「…リモコンあんじゃん」
「う…」
大河から離れるために、わざとリモコンを枕の下に隠してたのに…!
そんな事にまで気付いていたとは…