一番そばに。



私は腰に巻きついてる大河の腕を離そうと、ギュウギュウ押してみた。



するとーーーー



「んんー…」


「…っ!」



大河を起こしちゃったみたいだ。

まだ眠そうに大きな欠伸をしている。



「ご、ごめん…。起こすつもりは無かったんだけど…」



この手を離してもらいたくて。
って言おうと思ったのに。


私が大河の方へ身体をゴロリと向けた瞬間ーーーー



チュッ…



「……っ!?」



急に額に大河から甘いキスが降ってきた。



「ちょ、ちょっと大河…!寝ぼけてるの…!?」



ドキドキが少しは静まったかな、なんて思ったのに、これじゃまた再発しちゃう。


私の言葉に大河は、んー、と眠そうに声を発したあと、



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