一番そばに。
迷い
大河に対するドキドキのせいで全く寝れず、気がつけばもうーーー
「…ん、おはよ」
朝になってしまっていた。
モゾモゾと布団から出る大河。
気がついた時には大河の手は私の身体から離されていた。
「…眠いから寝させて」
まだ夏休み。
授業も無いし、夜寝れなかったぶん、昼までゆっくりーーー
「かまえよ、バカ」
「…っ!?」
寝ようとして目を閉じたその瞬間、急に大河がまた抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!まだ寝ぼけてるの!?」
「はぁ?起きてるし。めっちゃ目覚めいいし」
じたばたと抵抗する私にお構いなく、抱き寄せる力を強めながら答える大河。
なんでこんなにくっ付いてくるの…